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雑誌SWITCHインタビュー『COCONE CREATORS FILE』FILE.17 cocone v株式会社 CEO 崔童竣

この記事は「SWITCH Vol.41-No.8」に掲載された記事を許諾を受けて転載しています。
PHOTOGRAPHY: GOTO TAKEHIRO
TEXT: HIRAKI RIHEI

FILE.17

崔童竣 cocone v株式会社 CEO
2004年NHN Japan株式会社に入社。福岡にあるNHST Japan株式会社にてデザイン部門立ち上げを行う。その後cocone vの前身となる企業の取締役に就任し、2021年にcocone v株式会社 代表取締役CEOに就任

グローバルの“壁”を乗り越える これからのアバターサービス

━━二〇〇四年にオンラインゲームコミュニティ「ハンゲーム」を運営するNHN Japanに入社されて以降、アバターという概念の広がりをどう捉えてきましたか?

「ネットが流行り出した頃、ネット環境で自分を表す唯一の表象はIDと呼ばれる文字列だけでした。そしてオンラインゲームで遊ぶ人が増えるたびに、徐々にコミュニティが出来上がっていきました。そうなると、文字列以外の方法で自分を表す手段へのニーズがどんどん高まっていく。そこでハンゲームは画像としてのアバターを生み出すことで、もう一つの自分を表現する方法を提案し、それが時代の需要とマッチして、大いに盛り上がったのだと個人的には解釈しています。現在はアバターの捉え方も変わってきて、アバターを着せかえさせることに楽しみを見出すのが一般的になってきたと感じています」

━━これからはどのようなアバターサービスが時代にマッチしていくと考えていますか。

「メタバースという言葉がよく使われますが、おそらくこれから世界ではデジタルワールドがより細部まで構築されていき、経済活動も活発になると思います。そこでは現実の自分とは少し違った、デジタルとしての自分が必要になってくるはずです。そして、デジタル上での自分自身を表す手段だったアバターをより着飾っていくことに関心が置かれ、オリジナルの姿を作りたいというクリエイティビティに溢れた思いが強くなっていくのではと考えています」

━━そうなると必ずしもアバターが人間の形である必要はなくなるかもしれませんね。

「そうですね。cocone vがアバターサービスをグローバル展開する中で一番悩むところは、文化や性別、肌の色といった要素なので、そもそも人間にこだわる必要はないのかもしれません。今まさにその壁を乗り越えられるようなサービスを考えているところです」

━━cocone vの代表取締役社長CEOでもある崔さんの組織論についても伺いたいです。

「『良い組織』、そして『強い組織』づくりを心がけています。メンバーが働く中で生きがいを感じられるのが『良い組織』だと考えており、そのためにはメンバーの健康、社内の雰囲気、そしてチームワーク、この三つが必要です。そして、メンバーには成果を挙げた分、達成感を味わう経験をしてもらいたいと思っています。その回数が増えれば、メンバーに還元できるものも増えて、『良い組織』にも近づいていく。そのためには成果を出せる『強い組織』になることが必要で、今はそれを大事にしたいです」


SWITCH Vol.41-No.8, スイッチ・パブリッシング

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