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SES業界の転職市場:怪しいSES会社を見分け、安全に転職する方法

はじめに

SES(システムエンジニアリングサービス)業界での転職は、多くのITエンジニアにとって大きなステップです。しかし、怪しいSES会社を見分けることが難しい場合もあります。この記事では、SES業界の転職市場の現状を解説し、怪しいSES会社の特徴と見分け方、そして安全に転職するためのポイントを解説します。


SES(システムエンジニアリングサービス)業界の転職市場の現状

現在、SES(システムエンジニアリングサービス)業界は大きな変化を経験しています。新たな技術の登場とともに、業界の動向も変わりつつあります。しかし、その一方で、怪しいSES会社が増えているという問題もあります。


1.IT業界の市場規模の拡大

IT業界全体の市場規模が拡大しており、SES業界もその恩恵を受けています。これは、IT人材の需要が高まり、市場が急激に拡大しているためです。


2.人手不足

IT業界は慢性的な人手不足の状態にあり、エンジニアを必要とする多くの企業が自社でエンジニアを確保することが難しいため、SES企業が重宝されています。


3.テレワークの拡大

新型コロナウイルスの影響でテレワークが拡大し、SES業界の働き方も変化しています。テレワークは「客先常駐」という働き方を変え、SES業界の問題も解決します。


4.多重請負構造の問題

SES業界は多重請負構造の問題を抱えています。これは、下請けの階層が深くなればなるほど労働環境が劣悪になったり、プロジェクト内で問題が発生した場合に責任の所在が曖昧になってしまうことです。


怪しいSES会社の特徴と見分け方

怪しいSES会社は、一見すると正規のSES会社と変わらないように見えます。しかし、いくつかの特徴をチェックすることで、怪しいSES会社を見分けることが可能です。


1.高還元率◯◯%以上を謳う会社[危険度:★★★★★]

「案件単価から個人負担を引いた額」が本来の給与(手取りです)しかしながら、怪しいSES会社は「案件単価から個人負担を引いて、さらに「会社負担分をエンジニアの給与から差し引く」会社があります。給与体系をしっかり確認しましょう。


2.未経験転職OKで大量採用している会社[危険度:★★★☆☆]

これも要チェックが必要です。未経験ではスキルが低いため、深夜作業のサーバ監視やエンジニアとは程遠い適当なPCを使った作業にアサインされてしまいます。大量採用しているということはそれだけ退職も多いということです。


3.ホームページの内容が薄い[危険度:★★★★☆]

あるあるですね。いったい何をやっているかわからない会社…

企業のホームページは、その企業の活動、製品、サービス、企業文化などについての情報を提供する主要な手段です。内容が薄いと、企業が透明性を欠いているか、または重要な情報を隠している可能性があります。


5.ホームページがスマホ対応されていない[危険度:★★★★☆]

IT企業なのに自社のサイトがスマホ対応してない会社は言ってることとやってることの整合性が取れてないので、会社での業務も同じようなことが想定されますね。また、一方ではホームページに投資出来る費用も捻出できない(財務的に厳しい)理由があるのかもしれません。


安全に転職するためのチェックリスト

安全に転職するためには、事前に準備をすることが重要です。ここでは、怪しいSES会社を見分けるためのチェックポイントを解説します。


1.ビジネスモデルの理解

会社のビジネスモデルや収益源を理解しましょう。これは、その会社が安定した経営を行っているかどうかを判断するための重要な指標です。また、大手SIerと直つ取引がある商流が浅い会社を選ぶようにしましょう。


2.情報の透明性

会社の詳細な情報(経営陣、過去の実績、財務状況など)が提供されているか確認しましょう。これは、その会社が透明性を持って運営されているかどうかを判断するための重要な指標です。


3.労働条件の確認

労働時間、給与計算式、残業時間、福利厚生、待機中保証、還元率など、労働条件をしっかりと確認しましょう。これは、自分自身がその会社で働くことが適切かどうかを判断するための重要な指標です。


4.雇用契約書・労働条件通知書の確認

契約内容をよく理解し、必要であれば専門家の意見を求めましょう。これは、自分自身がその会社との契約に問題がないかどうかを判断するための重要な指標です。


5.社風や評判の確認

インターネットでの評判や、知人からの情報などを元に、会社の社風や評判を確認しましょう。これは、自分自身がその会社で働くことが快適かどうかを判断するための重要な指標です。


6.面接での質問

面接時には、自分が気になる点や不明な点について積極的に質問しましょう。これは、自分自身がその会社とのマッチングを確認するための重要な手段です。特に待機期間中の給与保証(賞与時に差し引かれないか確認)また、賞与・インセンティブの際に「会社負担分が差し引かれないか」を必ず確認しましょう。


7.社長のSNSを確認する

会社のホームページから代表の氏名が確認出来ます。X(旧Twitter)やFacebookなどのSNSで代表の氏名を検索し、特定できればその社長が普段どのような内容のつぶやきや記事を投稿しているか確認が可能です。社長は会社の顔であり、社風にも影響します。


まとめ

1.多重請負構造の問題

SES業界は多重請負構造の問題を抱えています。これは、下請けの階層が深くなればなるほど労働環境が劣悪になったり、プロジェクト内で問題が発生した場合に責任の所在が曖昧になってしまうことです。


2.労働条件の差

SES企業によっては、労働条件が厳しい場合もあります。長時間労働や低賃金、待遇の差などが問題となることがあります。


3.キャリアパスの不透明性

SES企業では、自社のプロジェクトに参加する機会が少ないため、技術力を向上させる機会が限られている場合があります。また、キャリアパスが不透明であるため、将来的なキャリア形成が難しい場合もあります。


4.プロジェクト(案件)のマッチング

自分のスキルや希望とマッチしないプロジェクトにアサインされる可能性もあります。これは、自身の成長や満足度に影響を与える可能性があります。エンジニアが案件を選択できる会社を選びましょう。


これらの理由から、SES業界での転職は慎重に行う必要があります。転職を考える際には、自身のキャリアゴールや働き方の希望を明確にし、それに合った企業を選ぶことが重要です。また、入社前のカジュアル面談や情報収集を行うことで、より良い転職活動が可能になります。安全第一で行動しましょう。


SES(システムエンジニアリングサービス)業界での転職は、慎重に行う必要があります。この記事が、あなたの転職活動を支援する一助となれば幸いです。


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