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#誰かの幸せは自分の幸せ
「和をもって貴しとなす」は聖徳太子による十七条憲法の最初の言葉としてあまりにも有名です。続く第二条で「篤く三宝(仏、法、僧)を敬へ」とするほど仏教に帰依した太子が血で血を洗う争いの時代を終わらせ、国を定めるべく制定された日本初の憲法は、今に至るまで日本人の価値観や精神の真ん中に息づいていると思います。仏教には「随喜」という言葉がありますが、誰かが善い行いをして徳を積んだならば、それを喜ぶというものです。心から喜べば、その人と同じ功徳を自分も積んだことになるとされています。これの反対が「嫉妬」で煩悩の一つです。
「慈悲(思いやり)」は心の灯明(ロウソクの灯)を誰かに分け与えるようなものなのだそうです。いくら分けても自分の灯は消えない。もし消えたとしても周りが明るければ困らないし、また分けてもらうこともできる。この例えはチベット僧から教えてもらいました。幸せな人の笑顔に囲まれていたら自分も幸せですよね。和顔施(わがんせ)と言って、やさしい微笑みをもって人に接することもお布施らしいです。