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再生処理の現場 vol.7 愛知県医療療育総合センター中央病院 桑山祐樹さん 『施設評価ツールを活用し、病院全体を巻き込みながら取り組んだ改善のプロセス』

再生処理の現場に立つ、さまざまな方の声を届ける「再生処理の現場」。vol.7の今回は、愛知県医療療育総合センター中央病院に勤める桑山祐樹さんにお話を伺いました。同病院の看護師として中央材料室のマネジメントを担当されている桑山さんは、2022年に日本医療機器学会から刊行された「医療現場における滅菌保証のための施設評価ツール」を活用した業務改善の過程について学会で発表されています。評価ツールによるD判定をB判定にまで改善することに成功したプロセスの背景や、日々のマネジメント業務を通して感じている課題意識についてお話いただきました。

困っている人のために何かできた方が絶対にいい

-桑山さんが看護師の仕事を目指した経緯を教えてください。

もともと看護師はおもに女性が就く職業でしたが、2001年に「保健婦助産婦看護婦法」が「保健師助産師看護師法」に名称変更され、呼び名が看護師に統一されたことで、男性でも就くことができる仕事として広く一般に知られるようになりました。僕がこの職業を志したのも、高校生の頃にニュースやドラマなどを通して看護師として働く男性のことを知ったのがきっかけでした。

-看護師の仕事のどのようなところに惹かれたのでしょうか?

たとえば、道で誰かが倒れていたとしたら、その時になにかできた方が絶対にいいですよね?一般的に、身近な誰かが入院した体験をきっかけに看護師の仕事に興味を持つ方が多いと思いますが、困っている人に何かできるようになりたいと思ったことが、僕が看護師を目指した理由でした。

-再生処理の仕事にはいつから関わるようになったんですか?

もともと愛知県医療療育総合センター中央病院には病棟勤務の看護師として入職したのですが、キャリア10年目を迎えたタイミングで日本看護協会が認定する感染管理の資格を取得し、中材のマネジメントを担当するようになりました。入職した当時は滅菌保証の「め」の字もわかってない看護師でしたが、病棟勤務から手術室へと異動してから高度な感染制御を求められるようになり、徐々に興味を持つようになったんです。

その後ふたたび病棟勤務に戻ったのですが、医師の診療の介助といった直接的なケアを担当する際に、滅菌物の扱いに対する手術室との熱量の違いを痛感しました。感染管理についての知識や実践度の差は個人では埋められないので、きちんとした認定資格を取得し、病院全体の感染管理に関われるようになれば、水準を向上させることができるのではないかと考え、この分野にのめり込んでいきました。

この仕事は大変ではありますが、同時におもしろさも感じているんです。特に僕の場合、中材でリリースした滅菌物の使用状況や保管状況を自分で実際に確認できるので、得なポジションだなと思います。なにより滅菌保証は、結果がはっきりしているのがいいですよね。ダメなものはダメで、取り組んだことに対する評価がすぐにわかる、その明確さがいいなと思います。原因を科学的に究明した上で業務改善をしていけば、具体的な結果として品質がよくなるのがおもしろいなと。



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目次困っている人のために何かできた方が絶対にいいD判定よりも、何もしないまま感染が起こる方が恥ずかしい医療のベースラインとして再生処理に取り組むためのコミュニケーション中材専門のコーディネーターの必要性現場のマネージャー...
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