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再生処理の現場 vol.8 エムシーサービス株式会社 小濱真さん 『エンジニアの視点で再生処理に向き合い、中央材料室の質向上に取り組む』

再生処理の現場に立つ、さまざまな方の声を届ける「再生処理の現場」。vol.8 の今回は、洗浄・滅菌業務の請負をはじめ、医療機器の修理・メンテナンスおよび販売を手がける長野県の企業、エムシーサービスの取締役であり、滅菌事業部の統括部長と営業推進部の部長を兼務する小濱真さんにお話を伺いました。小濱さんは、エンジニアとして滅菌器の開発に携わったのちに、長野県千曲市にある同社へ転職。エンジニアとしての知見を活かしながら、長野県内のさまざまな施設の中央材料室の環境整備や質の向上に取り組まれてきました。再生処理に関するサービスをワンストップで手がける同社の仕事内容をはじめ、修理・メンテナンスをおこなうサービスマンや洗浄・滅菌のプロとして再生処理に携わるスタッフの方々の育成など、滅菌事業部と営業推進部を統括されている立場からみた再生処理の現状や課題についてお話いただきました。

「機械好き」のエンジニアから、再生処理の世界へ

-小濱さんのこれまでのキャリアについて教えてください。

僕は大学で機械工学を学び、卒業後は医療機器メーカーに就職して、滅菌装置の設計開発を24 年間担当していました。蒸気滅菌やガス滅菌、さらには当時の新しい滅菌方法の開発にも携わり、卓上の小型滅菌器から、もう少し大きめの装置をつくることもありましたね。

-機械工学にはいつから興味をお持ちだったんですか?

子どもの頃から機械が好きでね。当時、毎月付録がついてくる「学習と科学」という子ども向けの科学雑誌を読んでいて、そういった理系的なものが好きだったんです。

-機械工学を学ばれている中で、滅菌器のことはすでにご存知でしたか?

それがまったく知らなかったですね。どんな仕事をしようかといろいろ探す中でたまたまその会社を見つけて、採用していただいたので。ただ、自分の中で医療業界に携わりたい気持ちがありました。社会に貢献できる仕事がいいなと考えた時に、ピンときたのが医療業界だったんです。

-その後、どのような経緯でエムシーサービスに転職されたのでしょうか?

それまで僕が設計していた製品のメンテナンスをエムシーサービスが手がけていたのでつながりがあり、声をかけてもらったんです。入社してからは、海外の洗浄器・滅菌器メーカーへ出向になりました。当時日本法人ができたばかりで、今後当該メーカーの製品を取り扱うにあたり、製品の構造やメンテナンスのノウハウを教わりにいきました。

-それまで設計されていた製品との違いは感じましたか?

それはもう、メイドインジャパンとは全然違いますね。製品の発想というか、考え方が素晴らしいんですよ。通常は洗浄がスタートしてから中に水を貯めて、処理が終わってから排水されるんですが、このメーカーの製品は、装置の上の給水タンクにあらかじめ水を貯めているので、スタートと同時に一気に給水されるんです。下に排水タンクがあるので水が一瞬で捨てられて、洗っている間に水がまた給水される仕組みになっている。この発想はすごいなと。

1 年弱の出向の間、この滅菌センターの機械を一通り当該メーカーの製品に更新しました。出向から戻ってきてからは機械の面倒を見つつ、病院から滅菌業務を請け負う営業の仕事を担当していました。



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