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悩んだ末に辿り着いた「社長を目指す」という選択肢。

今回、人材業界経験も長く、人材紹介Mgr、人事コミュニティ代表、フリーランス協会PMなど
多面的な活動をしている当社の島崎にインタビューします。
日本社会や人材業界が変わらなければいけない課題、それに対して取り組みについてお話を伺いします。



島崎 由真のプロフィール:
1987年広島市生まれ。学生・社会人向けの教育支援会社に新卒入社。経営者講師による学生向けスクールの事務局運営やFC展開、クラウドファンディングサイトや実店舗兼教室の立ち上げを経験。

2015年にエッセンスに入社。企業の経営課題に対して、専門スキルを持ったフリーランス人材をマッチングするエージェントとして活動。新規事業として、大企業内のシニア人材をベンチャー企業や地方企業でシェアリングする事業の立ち上げ中。

また2017年にHR企業や企業人事を束ねる有志団体「One HR」を設立。同年より、一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会でプロジェクトリーダーとして活動。

「ひとが動かない」という社会課題

 2015年にエッセンスに入社し、人材業界に身を置く中で日本社会が抱える構造的な問題を感じてきました。また、同業の友人との間で、採用に透明性や多様性を生み出せないか、個人のキャリア形成にもっと向き合えないかなど、多くの課題を共有する中で、特に大きな課題が2つあると思っています。

 1つ目は、人が企業間を移動、転職するコストが高いことです。
 日本社会では、以前から人材紹介会社経由で採用することが根付いています。人材紹介サービスを利用すると、1名採用するのに転職者の年収の35%の紹介費用が発生します。かなりのコストになるため、企業側も「長く勤めてくれる人」を選んでしまいます。その結果、尖った人材を確保することができず、長く勤めてもらえる人材は集まるものの、組織が活性化しにくい一面が出てきます。

 2つ目は、転職することへの個人の心理的ハードルの高さです。
 転職が当たり前の社会に変わりつつありますが、転職することにネガティブな考えを持っている方はまだまだ多くいらっしゃり、将来的なキャリアを見越して転職する、キャリア形成や成長機会を目的に自ら動く人はいまだ少数派と言え、もっと主体的にキャリアを作っていく個人を増やしていく必要があると感じています。

 この2点から、成長分野への人材の移動が進まず、新しいイノベーションを創出されにくい社会に陥っています。ただこの課題を解決することで、日本社会に対して大きなインパクトを与えることができるとも感じています。


「多様性を受け入れる」文化をつくる

 社会が変わっていくべき点は、明確です。企業側が多様な雇用形態、採用手法を取り入れることです。業務を正社員だけで回すのではなく、業務を切り分けて外部人材を積極的に取り入れるのです。

 VUCA時代と呼ばれる中で、社内だけで育成や新しい取り組みを行うのも限界があります。外部からの知見や価値観を社内に持ち込まないと、事業成長や既存社員の活性化を起こすことは難しくなっています。

 最近では、経営者の方から「新規事業を創りたい」「幹部クラスの人材を採用したい」などのお話をいただくことが多くあります。そこで私たちは「プロ人材やフリーランスで解決できますよ」とソリューション提案を行っています。

 例えば、マーケティングのプロ人材を社外のアドバイザーとして招き入れ、チームを形成することで今までにないアイデアが生まれ、より事業の成功確度を高めることができます。

 また、個人側も自分のスキルや知見を活かして、自由な働き方を推進することも可能になります。専門人材の投与、社外との交流によって、日本社会が抱える人材面での課題をダイレクトに解決することができるのです。

 また私個人の社外活動として「OneHR」という人事・人材業界向けのコミュニティーを運営しています。これは「HRから日本をアップデートする」ことを目的とした団体です。新たな働き方や人材活用の先行事例をシェアしていき、実際の企業活動に参考にしていただいてます。

 このような活動を続けることで、最終的には書籍「LIFE SHIFT ――100年時代の人生戦略」で語られている、3つのステージを行き来する社会、つまり多様な働き方、生き方が当たり前になる社会を実現できると思っています。

 人生のステージによって、個人の価値観は変化しますし、組織側も状況によって、正社員やフリーランス人材などを柔軟に活用していくべきだと考えています。

ただのマッチングサービスではない。
企業の仕事文化を変える、手触り感。

 最近ですと、自治体の方とお話しする機会や内閣府や経産相のイベントに登壇する機会が増えています。パブリックな場を通して、エッセンスのサービスや事例が発表されることもあり、自分たちの取り組みを誇らしく思うことがあります。

 実際に国レベルでも、日本の人材の流動性、生産性に大きな課題となっています。いかに優秀なスキルある人材を成長産業へ移動させるるかが、今後の日本社会全体の成長を考えると非常に重要なことだと再認識しています。

 また日頃の業務に目を向けると、今自身がやっていることにどの様な「意味・意義」があるのかを考えることが多くあります。私たちは、単に人材を企業に繋げるだけではなく、クライアントの背景や未来、時代の流れ、多様な人材活用まで、今までにないソリューションを作り上げていくことをミッションとしています。

 コンサルティングの要素が非常に高く、シンプルに臨場感がある仕事です。DXやテクノロジー、ファンマーケティングなどビジネスの最先端に触れながら、新しいサービスが創出される現場に立ち会うこともでき、例えばコロナ渦で打撃を受けた会社が、別業態の新規事業にチャレンジする瞬間を一緒に作り上げた事例もあります。

 ただマッチングするだけではなく、継続して一緒にビジネスを作り上げている感覚をもつことができる、これは人材サービスに携わる上で、新しい観点だと思っています。

 そして、同時に、私たちの担っている事業は、企業と個人の選択肢を広げていくものだとも考えています。企業側としてもコストを抑えて新たなチームを結成し、課題解決できるチームを増やしていくことができ、個人の方は、正社員や業務委託、顧問契約など選択肢がある中で、新たな機会を獲得したり、得意な領域で価値提供が可能です。

 例えば、弊社が担うプロボノ事業の例を出しますと、大企業の社員さんがベンチャー企業へ越境留学し、一緒にお仕事をしていただきます。これには、越境をする本人・人材の送り出し企業・人材の受け入れ企業の3者間ニーズがピッタリ当てはまってくるのです。

①大手企業の社員さんは、新しい体験や価値観に触れる機会を得ることできます。
 今までと別の環境に身を置くことで、自分の心の声に気付くこともできる。

②大手企業の人事は、キャリアのオーナーシップをもって働く社員を増やしたい。
 その社員を通して組織全体を活性化することができます。

③受け入れ先のベンチャー企業は、人材が足りない中で大企業の方から支援してもらえます。
 多様な意見を持つ人と仕事することが可能となるのです。

 3者それぞれにメリットがある事業になっており、非常に理にかなっています。私自身、日々の活動の中でも、こうして新しいソリューションを作り上げる手触り感、企業と個人の選択肢を広げること、社会を変えるきっかけを作っていることに誇りを感じています。


働く熱量の高さ、自由度の高さ

 エッセンスの良さは、ミッションである「新しい仕事文化をつくる」が、実際の仕事とリンクしていることです。ミッションと仕事内容に整合性が取れていることに、非常に価値があると思っています。そしてミッションとリンクしているのであれば、個人の裁量をもった行動が認められる風土があります。

 私の場合、入社当時はプロパートナーズ事業担当でしたが、プロボノ事業を始めたり、営業先が東京中心だったので、地方開拓を進んでやってみたりとチャレンジしてきました。

 逆に、個人に裁量を渡しているので、自分から行動するスタンスが必要ともいえます。私自身は非常に好都合な環境で、自由にやらせてもらっています。笑

 そうしていると結果的に、やりたいこと、やれることが増えて、より一層楽しく業務に取り組めます。

 また、私も入社から6年が経ちましたが、視野が大きく変わりました。入社当時は、日本社会や人材業界への課題意識があった訳ではありません。

 普段接するプロ人材の方々は優秀で経験もあり、尊敬できる方ばかりです。この方たちを横にしながら、経営層に向けて一緒に課題解決ができることは、自分のキャリアにおいて日々刺激になっています。そんな中で自身の視野が視座が拡張されてきたのを実感しています。

 この、社内外問わず関わる皆様が「熱い想い」を持っていることも、もう一つのエッセンスの良さだと思っています。

 一方で、組織課題としては、組織の中でマネジメント人材が不足していることが挙げられます。1つの事業にとらわれず、複数の事業を立ち上げており、それゆえにマネージメント層が不足しやすい構造になっています。

 同時に、自走できるメンバーが求められるのも事実としてある現状です。ここに関しては、現メンバーの成長促進と体制強化を取っていく必要があると思っています。


自分のWillは何か。何を目指すのか。

 個人的な目標は、エッセンスで社長をやることです。
 以前、エッセンスを離れて新しいチャレンジする可能性も含めて、自分のWillはなんだろうかと自問した時期がありました。そんなときに、当社の執行役員と話す機会があったのですが、自分が人材業界を変えていくならば、改めてエッセンスでしっかり結果を残そうという結論に行き着いたんです。

 そして、どうせならエッセンスで社長を目指そうと思いました。会社としても、起業や独立することを前向きに捉えているんです。

 また対社会について話しますと、副業で関わる方やフリーランスの活用が当たり前の世の中にしていきたいです。個人と企業の双方に多様な選択肢があるフラットな世の中を実現したいです。

 アルムナイ採用なども当たり前で、一度会社を辞めても、出戻りしたり。個人も会社も対等な社会、やりがいをもって仕事ができる文化を日本において広げていきたいです。

人と人の信頼で成り立つ組織へ

 エッセンスは、いい意味で属人的な組織でいいと思っています。
 型化をして機械的にKPIを回していくことも当然重要なのですが、一人ひとりがビジネスパーソンとして信頼されて結果を出すことが大切です。

「○○さんが好きだから、一緒に仕事をしたい」と各社員への信頼を起点に、顧客の経営課題に向き合う集団であり続けたいと思っています。

 そして、エッセンスという組織自体が、社員一人ひとりが働きがいを持ち続けられる場所であり、個人個人のWillを実現できる組織である、という未来をつくっていきたいと思っています。


エッセンスでは「人材」に対して熱い想いをもったメンバーを募集しています。
「新しい仕事文化をつくる」エッセンスの取り組みに興味持っていただけましたら、一度お話ししましょう。心からエントリーお待ちしております。

採用ページ:https://www.essence.ne.jp/recruit
Twitter  :https://twitter.com/essence_saiyo
 ※採用ページ、TwitterのDMからお気軽にご連絡ください。

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