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【前編】ボーディングスクール留学のスペシャリストBSC横山社長に、ボーディングスクール留学の魅力とビジネスの可能性について直撃!

こんにちは!インヴァスト株式会社の採用広報担当です。今回はインヴァスト株式会社が2024年4月1日に設立した「ボーディングスクールコンサルティング株式会社」(以下BSC)の横山社長に話を伺いました。

「前編」では、ボーディングスクールとは、なぜボーディングスクールにこだわるのか、そしてボーディングスクールに留学する魅力とは、横山社長の想いを紹介します。そして「後編」では、BSCを設立した経緯と今後のビジネスの展開について紹介します。日本では認知度が低いボーディングスクール留学の魅力とその可能性についてご覧ください!

ボーディングスクール出身で小中高校生専門のボーディングスクール留学コンサルティングを20年以上経験してきたスペシャリスト

-プロフィールをご紹介いただけますか。

ボーディングスクールコンサルティング株式会社で代表取締役社長を務める横山英治です。広島県出身で高校1年の時にアメリカ・バーモント州のボーディングスクールSt. Johnsbury Academyに10年生として入学、卒業後はボストン郊外にあるBentley College(現在はBentley University)に進学しました。

その後2000年に帰国。高校・大学と7年間アメリカで過ごし、英語力もあり、いつでも就職できるだろうと安易に考えていたので、広島に戻って1年間ほどアルバイトをしながら仕事を探すことにしました。1年ほど知人の手伝いなどをした後に上京しましたが、就職氷河期真っ只中。20社以上に履歴書を送りましたが、書類選考で不合格の連続。

いよいよ追い詰められ、親のコネで、広島で就職先を紹介してもらう直前でした。そんな時、小中高校生のボーディングスクール留学コンサルティングを専門で取り扱っている会社の社長に声をかけてもらい、私のボーディングスクール留学コンサルタントのキャリアがスタートしました。2001年3月に入社、現在47歳なので、前職の会社に23年間お世話になりました。

前職でもBSCのビジネスの中心となるボーディングスクール留学コンサルタント業務に従事し、1000名以上の学生を担当し、世界中のボーディングスクール約120校を実際に訪問しました。私自身、ボーディングスクールの卒業生なので、ボーディングスクールに関わっている年数は30年以上になります(笑)。

名門校、伝統校、そして私立学校であるボーディングスクール留学は学校選びの段階から専門家のサポートが不可欠

-ボーディングスクールとはどんな学校なのですか。

ボーディングスクールとは、世界中から、志、夢、目標を持った学生が集まり、寮生活(ボーディング)を通して、様々な価値観、文化、言語、考え方に触れ、次世代のリーダーとして社会に貢献し活躍するための能力を身につける学習と環境を提供する私立寮制学校です。世界的に有名な多くの著名人も卒業生として名を連ね、卒業生は、世界中の名門大学に進学します。

具体的には、勉強面は、修士号や博士号を持っている経験豊かな教師が学校敷地内に住み、学習面のきめ細かなサポートを提供します。生活面では、教師が、寮母、部活動の顧問、運動部のコーチなどの立場からも学生一人ひとりの成長を支援します。

広大な敷地には、科学棟、言語棟、数学棟、美術・芸術棟など、教科ごとに専門の教室が準備され、1クラスの平均学生数は10‐15名と少人数制、放課後のスポーツ活動も盛んで、1年間を秋・冬・春の3つのシーズンに分け、シーズンごとに違うスポーツを提供しています。初心者でも「チャレンジ」したい学生が参加できるレベルも準備されています。

世界中から集まった同世代の学生と寮生活を通して切磋琢磨しながら、世界中の価値観、文化、歴史に触れ、勉強・美術・芸術・スポーツ・ボランティア活動・リーダーシップ活動に没頭できる環境を提供している学校がボーディングスクールです。

日本からは、中学校3年生もしくは高校1年生の時にボーディングスクールに入学するケースが多いですが、私のキャリアで最年少は6歳(小学校1年生)でスイスのボーディングスクールに入学した学生です。スイスには4歳から入学できるボーディングスクールも存在しています。

ボーディングスクール留学に適した年齢は、子供の性格、留学の目的、留学先のサポート体制など多くの要素で判断しなければなりません。小学生からボーディングスクールに留学するのであれば、留学前に、ボーディングスクールのサマースクール(3‐4週間の短期留学)に参加することをすすめます。

-日本から子どもをボーディングスクールに入学させるには、BSCのような留学コンサルティング会社に依頼するのが一般的ですか?

日本では、ボーディングスクール留学に対する認知度が残念ながら低く、留学を業務として取り扱っている会社は多くありますが、ボーディングスクール留学専門の会社は数えるしかありません。そのため、新規のお客様の多くは、私が担当したお客様からのご紹介です。

また、日本から直接ボーディングスクールに問い合わせをしたご家族を、ボーディングスクールから紹介されるケースもあります。ボーディングスクールの受験プロセスについて理解が不足しているようだから一度連絡して欲しい、という形が多いです。

ボーディングスクール留学はご家族にとって、そして子どもにとって、とても大きな人生の決断です。できる限り正しい留学先を選択するために、専門家のサポートは必要だと考えています。

BSCは留学前の相談、受験校選定から受験対策、そして入学準備から留学後のフォローアップまで、ボーディングスクール留学をトータルサポート!

-ボーディングスクールへの留学を検討する際に、BSCを利用するメリットは何でしょうか。

BSCを利用していただくメリットはたくさんあると思います(笑)。ボーディングスクールに興味をお持ちの方々は知識がまったくないわけではありません。

20年前に比べて、特に海外の大学や大学院を卒業された方からの問い合わせは増えています。英語を使っての問い合わせや手続きは、ChatGPTなどのAIやネット上の翻訳機能を使うことでも可能です。

しかし、実際に子どもをボーディングスクールに留学させるためのハードルは低いとは言えません。その理由を受験校選定、受験対策、入学準備、留学後のフォローアップの4つの段階に分け、BSCが提供するサービスとともにお話しします。

受験校選定

ボーディングスクールは、アメリカに約400校、カナダに約40校、そしてイギリスには約800校あるといわれています。多くの学校の中から、自分の子どもに最適なボーディングスクールを選択するのは大変な作業です。

自分で調べる場合、ボーディングスクールのWebサイトに記載されている情報を収集したり、ネット上の学校に対する評価やランキング、また、お知り合いや留学経験者からの話を参考に学校を選ばれると思います。そこにボーディングスクールとの長年のネットワークとボーディングスクール留学専門家としての経験をもつBSCコンサルタントの客観的なアドバイスを加えることで、子どもにあった受験校選択をすることができます。

スポーツが好き・得意な子ども、美術や音楽が好き・得意な子ども、もしくは、留学中もスポーツ強豪校でのプレイや高いレベルの個別レッスン受けることを希望する子どももいます。BSCでは様々な要望をしっかりとヒアリングし、できる限り希望を実現できる受験校を選びます。

また、ボーディングスクール合格に必要な英語力も受験校ごとに違います。相談時の正確な英語力(英語を使ったコミュニケーション力とライティング力)を把握し、チャレンジ、リーチ、ポッシブルと、合格難易度別にボーディングスクールを紹介します。

BSCではチャレンジ校に合格することを目標に、受験スケジュールを作成します。ボーディングスクール受験を通して、子ども一人一人に、全力の「チャレンジ(挑戦)」と、その結果である「成功(合格)」を経験してほしいと考えています。

受験対策

ボーディングスクールは私立なので受験があります。願書を作成し、成績表や推薦状を準備し、英語試験を受け、英語による面接試験があり、それぞれに対策が必要になります。

BSCでは受験に関係する全てをお手伝いします。英語試験対策コースを提供する専門の塾の紹介もします。願書英作文の添削、そして、英語の面接試験対策も提供します。正しい準備と子どものやる気が同じ方向に向いたときに起きる化学反応(英語力の急上昇)を何度も見てきました。

英語による面接試験は日本で受けることができる場合もあります。ボーディングスクールは世界各国から生徒を集めるために、Admissions Office(入学担当部署)の先生が世界中を回っています。

彼らはBSCを含め、世界中の教育コンサルタントや留学エージェントと関係を築き、積極的に優秀な留学生を集めています。BSCには、ボーディングスクールから入学担当責任者の来日情報が届くので、タイミングが合えば、日本で、対面での英語の面接試験を受けられるわけです。対面による英語の面接試験が受けられない場合は、ZoomやGoogle Meetなどを利用したオンライン面接試験を受けます。

もう1つの方法として、受験するボーディングスクールを直接訪問し、学校を見学し、英語の面接試験を受けることができます。BSCのコンサルタントが現地まで同行してご家族の学校訪問をサポートするサービスも提供しています。

学校訪問は必須ではないですが、出願者全員が学校訪問することはないので、私の経験上、特にチャレンジ校の合格率を上げるための1つの有効な手段と考えています。

入学準備

アメリカのボーディングスクールの合格発表は3月10日ですが、カナダやスイスのボーディングスクールは出願が完了した学生から順次審査を行い、合否を発表する学校が多いです。入学は9月なので、合格発表を受け、留学先が決まり次第、さまざまな入学準備にすぐに取り掛からないといけません。

まず、留学先に入学契約書を提出します。契約内容はすべて英語で記載されているので、授業料の支払い総額、支払い方法、支払い期日などの重要項目の確認が必要です。オンラインによる手続きが一般的ですが、オンライン手続き用の個別アカウントの設定が必要など、手続き自体が複雑化しているので、BSCのような専門家のサポートを使うメリットは大きいです。

また、ボーディングスクールへの留学は学生ビザを取得する必要もあります。BSCでは学生ビザ取得サポートも入学準備サポートの1つとして含めています。学生ビザが取得できないと、入学手続きが完了しても、留学することができません。

そして、入学準備が完了すると出発までの間にオリエンテーションを実施します。オリエンーションは、先輩学生から直接、留学経験や注意事項を聞く場を設けたり、ボーディングスクールが留学生向けに用意しているハンドブックの中から重要事項について説明するといった内容です。

ボーディングスクールに入学式はありませんが、新留学生の入寮日が指定されています。ご家族が同行する場合もありますが、多忙などで行けないケースも少なくありません。その際にはBSCのコンサルタントが留学先まで同行し、子どもの入寮手続きを手伝い、見届けるサービスも提供しています。

留学後のフォローアップ

BSCでは留学開始後のフォローアップサービスも提供しています。ボーディングスクールは入学したから安心、というわけではありません。

子どもたちにとっては初めての経験の連続です。初めての寮生活とルームメイトとの共同生活、100%英語による勉強、友達がいない、英語力に対する不安、食生活の違いなど、戸惑うことや不安に思うことが連続する毎日ですからホームシックになりトラブルも発生します。

留学初期の問題の多くは時間が解決してくれますが、解決できない問題やトラブルも発生します。BSCのコンサルタントは、子どもと保護者とボーディングスクールの間に立ち、ボーディングスクールとの話し合いに参加し問題解決にむけたお手伝いをします。

今はZoomなどオンラインコミュニケーションツールが普及しましたから、ボーディングスクールとのミーティングをリアルタイムで行うことができます。

それから、BSCでは独自サービスとして留学初年度の学生が在籍するボーディングスクール訪問をします。入学後に現地を訪ね、学生から学校生活、寮生活、勉強などついて率直な感想を聞きます。また、先生とも面談し、学生の評価を聞き、その内容をご両親にフィードバックします。

BSCの留学後のサポート期間は、1学年間になっています。お客様によっては留学経験があり2年目以降のサポートは不要、という場合もあります。

しかし、大半のお客様は、ボーディングスクール卒業までのフォローアップを依頼されます。大学に進学するタイミングでのアドバイス、大学進学説明会の開催、また、必要であれば国内外の大学進学に関する専門家の紹介も2年目以降のサポートの一環として行っています。

ボーディングスクールは世界中から集まった学生が、世界を知り、お互いを知り、そして高めあっていく場所

-ボーディングスクールに通っている学生はどんな学生ですか。

ボーディングスクールには世界中から学生が集まります。留学生の平均は、総学生数の20‐25%が一般的です。500名の学校であれば、100‐125名は留学生です。

留学生は20‐30か国から集まっています。子どもの教育に対する投資を惜しまず、子どものチャレンジを積極に支える家庭が多く、スポーツ、美術、音楽など一芸に秀でた学生、向上心や、名門大学に進学する意識が高い学生が集まっています。違う国の文化、歴史、考え方などに興味を持ち、自らが希望してボーディングスクールに留学している学生がほとんどです。

出身国の経済状況は様々ですが、ボーディングスクールに留学する子どもは、幼少期から恵まれた環境で育っています。仲良くなった友達は、いつもプライベートジェットで移動している、という話もよく聞きます(笑)。

ボーディングスクールで知り合う学友は、ボーディングスクールに留学しなければ知り合うことはなかった学生ばかりです。日本のアニメ・マンガ・ファッションなどのサブカルチャーに興味のある学生が多く、日本に対してポジティブなイメージを持っている学生が多いのも最近の傾向です。

-ボーディングスクールへの留学にこだわる理由はなんですか?

小中高校生の留学といえば、まず、短期留学、そのほとんどはホームステイプログラム。最少催行人数が決まっている募集型が今でも主流です。長期留学は、1年間以内の交換留学プログラムが主流です。交換留学プログラムも、滞在方法はホームステイです。

ボーディングスクールに留学する学生は、全体の数パーセントです。この数パーセントの学生に、10年後、20年後に、世界をリードする日本人になる可能性を感じているから、ボーディングスクールへの留学にこだわっています。

ボーディングスクールは必ず世界中から学生が集まってコミュニティーを形成している環境です。それも数ヶ国というレベルではなく数十ヶ国、多いところでは60ヶ国から生徒が集まってきます。

その一人一人が10年後、20年後、世界をリードする可能性のある学生です。ボーディングスクールに留学すると、このコミュニティーの一員になります。

しかし言葉も通じない、文化も違う、育った環境や価値観の異なる人間同士が共同生活をするので、さまざまな問題が日常的に発生します。誰と付き合い、今何をしないといけないのか、優先順位を常に考え判断し行動することが求められます。

自分自身で答えが見えないときは、同じ釜の飯を毎日食べている同級生や先輩学生に聞くことができます。未完成な未成年者同士が寮で規則正しく生活し、交流を深めていきます。

大学へ進学するためのスキルを身につけるための学習カリキュラムを通して英語による学力を身につけていきます。これを365日繰り返していると失敗することもありますが、自分で試行錯誤を重ねながらチャレンジする姿勢が身につき、言語や文化の壁を越えて、協力しながら物事を前に進めていく力が自然と身につきます。

チャレンジによる成功体験を積み重ね、自己肯定感を高く持ち、言語、文化、価値観、そして歴史観を超えた先にあるGlobal Citizen(世界市民)としての明確な意識と高いコミュニケーション力をもった若きリーダーとして大きく成長していけるのがボーディングスクールに留学する大きな価値だと考えています。

これが、私が、ボーディングスクールへの留学に、今も、そしてこれからもこだわり続ける理由です。


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