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大企業からスタートアップへ!ブランドマーケターのキャリアチェンジの可能性ー「ブランドマーケターのキャリア形成 vol.1 スタートアップ編」イベントレポートー

ブランドマーケターとキャリアを考えるイベントが誕生

顧客視点を軸にサービスやプロダクトを生み出し、多くの人々に届け、愛されるものにするための企画と実行を担う職種「ブランドマーケター」にフォーカスしたイベント『ブランドマーケターのキャリア形成』が始動しました。本イベントは、マーケティング担当者のキャリア形成について考えたり、現役のマーケターやマーケティングに興味のある方たちが繋がる場として展開してまいります。

「スタートアップ」をテーマにした初回(2023/7/28開催)では、P&Gでブランドマネージャーとして活躍した後にスタートアップの世界へと飛び込んだ2人のゲストをお招きしました。マーケターとしてのキャリア形成について幅広くインプットしながら、“ブランドマーケターがどのようなフィールドに活躍の幅を広げているのか”や“マーケターがキャリアを作る上で何を考えればよいか”などについてお話しいただきました。


ゲスト

駒口 哲也さん(株式会社マネーフォワード ビジネスカンパニー CMO)

東京大学大学院を卒業後にP&Gジャパン合同会社に入社し、日本とシンガポールオフィスにてプロダクト戦略策定やブランドマネジメントに従事。2018年に株式会社マネーフォワードへ入社。家計簿アプリ『マネーフォワードME』のPMM、『マネーフォワード クラウド』の経理財務領域事業統括を経験。現職では同社のマーケティング全体を統括。


西川 真央さん(起業準備中)

2010年にP&Gジャパン合同会社に入社。マーケティング本部にてアシスタントブランドマネージャーとして勤務。2012年に株式会社Tapitを創業し、受託開発・コンサルティング・ECなどを行う。2017年に、EC物流系スタートアップの株式会社ロジレスを創業。シリーズAまでCEOとして従事したのち、2021年末に退任。休養期間を経て、現在は次の起業に向けて準備中。


モデレーター

厚地 峻一(株式会社ワンキャリア マーケティング事業部 ブランドマネージャー)

慶應義塾大学環境情報学部を卒業後、2015年にキリンホールディングス株式会社へ入社。キリンビールおよびオーストラリアの事業会社にてブランドマネージャー・マーケティング戦略企画などに従事。2023年4月より現職。主に新卒領域のマーケティングを統括している。


“危機感”と“一度きりの人生”が、僕らをスタートアップへと導いた

厚地:P&Gといえば、マーケターのキャリアを積むには日本国内でも屈指の企業ではないかと思います。お二人はそこからなぜスタートアップへと進んだのでしょうか?

駒口さん:マネーフォワード社長の辻庸介さんとCFOの金坂直哉さんに会って話してみたら、とても地に足がついていて、一緒に働くのが楽しそうだなと思ったのが大きな理由です。当時はスタートアップやベンチャーの知り合いがおらず、そういった勢いのある企業の人たちは夜の街でにぎやかに騒いでいる自分とは合わない人たちだと思っていましたので、めっちゃまともな人たちだなと 笑。

厚地:めちゃくちゃ偏見ですね 笑。

駒口さん:完全な偏見でしたね。もう1つの理由は、当時の自分の現状に対する危機感です。テレビCMや店頭のPOPなどを作ることでプロダクトの売上の約8割、9割が決まるような業界で働いていたので、Webマーケティングに対するコンプレックスみたいなものを持っていました。Webマーケティングが様々な業界に波及していく中で、プロダクトのターゲットの性質上、その波が到達するのが、全業界で最後のほうになるだろうと思っていました。いざ変わらなければいけない時代が訪れた時に、自分は世の中で1番使えない人間になっているのではないかという恐怖心を持っていました。

西川さん:周囲で転職する人たちは、日本コカ・コーラや日本ロレアル、ユニリーバ・ジャパンといった自社の周辺領域を選ぶケースが多かったです。僕の中でそんな人生のレールがなんとなく見えてしまった気がして、そうじゃない方を選び取りたいと思うようになりました。これは、実家が寺であることが関係しているのかもしれません。寺は、死が身近にあるんです。死んでしまうのであれば、生きている間に色々なことを楽しまないといけないという感覚は昔から強かったです。その結果、元々興味のあった起業に挑戦することにしました。失敗してもどこかに転職できるでしょうという楽観的な考えも背中を押した気がします。

厚地:FMCG(Fast Moving Consumer Goods:商品回転率が高い消費財。衣料用洗剤などの日用品)系の企業は長く時間をかけてキャリアを築いていくケースが多いと思うのですが、当時のP&Gでは転職は一般的な選択肢でしたか?

駒口さん:P&GはFMCG系の企業ですが、キャリアの考え方という意味では外資系企業の色が濃かったと思います。裁量や予算規模の大きさ、短期間でのブランドマネージャーへの登用などに魅力を感じて集まった社員が多いので、仕事のスピード感も早く、その先には転職があるという考えはほとんどの人の頭の中にあったはずです。


ブランドマーケターして築き上げてきたスキルの活かし方

厚地:次にブランドマーケターとしての強みの話題に移ります。私はワンキャリアに転職してから4ヶ月が経ちました。今までマーケティングマネージャーというポジションがなかった未成熟な状態のところに入り、ないものを整備しながら事業を前進させる難しさを感じています。また、同じマーケティングと言っても、キリン時代はどちらかというとフィジカルでモノを軸にした考え方でしたが、ワンキャリアではWebが軸です。マーケティングの種類やフェーズの違いなどもあり、これまで培ってきたスキルが90%以上通じていないような肌感覚なんです。

駒口さん:私も似たような状況だったのでわかります。マネーフォワードに入社するまで、SEOという言葉さえ知らないくらいWebマーケティングに疎かったですから。私もブランドマーケティング寄りの仕事をしていたのですが、今の業界で狭義の”マーケティング”にダイレクトに通用するHOWスキルは1割〜2割だと思います。むしろブランドマネージャー、ブランドマーケター系の仕事をしている方々の1番の強みは、課題発見力とプロジェクトマネジメント力、さらには他部署の巻き込み力だと思っています。私の印象では、そこを全く活かそうとしないでキャリアを作ろうとしている方が結構多いです。

厚地:駒口さんはそのスキルを活用できていますか?

駒口さん:スタートアップは仕組みができていないことが多いので、事業上必要で、かつ自分が得意な領域の業務であれば、手を挙げたらガンガンやらせてもらえます。マネーフォワードに入社して最初は社長室にいたんですが、プロダクトと集客の間の繋ぎこみが弱く、PDCAを回せていないと気づいたことがありました。そこをカバーしていくために、社長に対して「明日からPMM(Product Marketing Manager)になります」と宣言して、やらせてもらったりしていました。2018年ごろなのでアメリカではPMMという役割が出だしていましたが、日本ではまだ「何それ?」みたいな時期だったと記憶しています。一連の行動は、これまでに培ってきたことを活かせる環境づくりの1つだと思います。


“こうあるべき”の鎖を外し、スタートアップへ飛び込もう

続きはONE CAREER PLUSでお読みいただけます。

https://plus.onecareer.jp/articles/173


『ブランドマーケターのキャリア形成』にご興味のある方へ

vol.2の開催を今秋(冬)に予定しております。開催情報は以下のページにてお知らせします。なお、参加をご希望の方のお申し込みは「ONE CAREER PLUS」への登録が必要です。

https://plus.onecareer.jp/articles/173



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