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【デザインを通じて世の中に貢献したい】メンバーインタビュー③

プラゴのメンバーインタビュー企画第3弾! 前回の山浦功さんからバトンを受け取ったのは、アートディレクターの鶴岡裕至さんです。山浦さんからの「ものづくりをする時のインプットやアウトプットの流れに興味がある」という声にお応えして、鶴岡さんの仕事についてお話を伺いました。

<鶴岡裕至さんプロフィール>

023年3月入社。武蔵野美術大学基礎デザイン学科卒業後、画家の道へ。4年の活動期間を経て、デザイナーに転身。デザイン事務所に7年間勤務した後、フリーランスとして活動。2023年3月からプラゴのアートディレクターとして活躍中。

Q.経歴と転職のきっかけを教えてください。

幼少期から絵を描くのが好きで、美大卒業後はしばらく絵描きをしていました。所謂モラトリアムの延長だったと思います。3年ほど経った頃、制作に行き詰まり、当時よく遊んでいた友人の父親に相談したところ 「就職でもしてみたら? 何か見えてくるかもよ。」というアドバイスを受けました。その方が経営者だったこともあり仕事相手のデザイン事務所にその場で電話してくれて2週間後には就職していました。

そこでエディトリアルデザインをメインに7年ほどみっちり経験を積みましたが、もっとジャンルを隔てた表現に挑戦したい思いが強くなりフリーランスの道を選びました。フリーランス転向後は媒体問わずディレクションからデザイン、イラストまで経験させていただきました。 

6年ほど過ごして表現の幅もある程度身についた実感はあったのですが、一方でこのままのスタイルでデザインを続けていくことに疑問も感じていました。デザインは自己の内面を昇華する表現と違い相手あって成立する表現だと思うのですが、それ故にクライアントに大きく左右される側面があります。ある視点から見ると今日のデザインは1964年の東京オリンピックを皮切りに社会で機能し始め経済の発展とともに枝分かれしていき、媒体も紙、TV、WEB、個人と多様化してきた経緯があります。デザインの概念は依り代を変えながら続いていくと思いますがコミュニケーションのあり方そのものが大きく変わりゲームチェンジがおきているんですね。さらにアプリケーションの進化に伴い誰でも体裁よく情報を具現化し発信できる現在において、これからどういう場所でデザインを機能させていきたいかと考えた時、クライアントワークではみえづらいデザイン課題の深部に触れたい思いと消費を後押しするだけのデザインではなく、社会をよりよくするためにデザインを機能させたいという思いが重なり転職活動をはじめました。

 Q.プラゴに入社を決めた理由を教えてください。

僕が続けてきたデザインのベースにあるのは、前述のエディトリアルです。簡単にいうと平面上に文字や画像を配置し情報を繋ぐというもので、見る人の感覚や視線を誘導するデザイン技術のひとつです。その技術を3次元空間に落とし込んだような事業展開をしていたのがプラゴでした。EV充電器を的確な場所に配置し新しい習慣や導線を生み出しながら利用者を繋ぐサービスは、社会貢献度が高い上にダイナミックな事業で面白そうだと思いました。 

 実は入社の決め手になったのは転職エージェント担当者のアドバイスが大きかったんです。 

最終的にプラゴを含め事業会社3社で悩んでいました。デザイン制作会社という閉ざされた社会経験しかない僕にとって他の2社は大手企業で安定性もあり魅力的に見えましたが、 「鶴岡さんの見たい世界は見れないと思います」 「僕が鶴岡さんの立場だったら、スタートアップ企業のプラゴに入社します。ここが面白いと思いますよ」と話をしてくれたんです。 

彼自身転職経験も豊富で日々様々な企業と個人を繋ぐプロであること、その客観的意見はとても参考になりました。 

制作物でどう伝えるかだけに注力しあまり言語化してこなかったことに課題を感じていたこともあり彼の論理的な話し方そのものが興味深く、説得力がありました。それはプラゴに入社してからも感じていることでメンバーの言語化力はとても高く日々勉強させてもらっています。 

余談ですが僕の場合Y字路にたった時必ず誘導者となるエンジェルのような存在が現れるんです。彼もまたそのひとりでとても感謝しています。 

 プラゴではカジュアル面談を含めて3回の面談をしましたが、正直なところ最初は何をしている会社なのかよくわからなかったんです。メンバーの理想や進む方向性のお話は聞けましたが、具体的にカタチになっているものが少なくて、「ああ、まだ工事中なんだろうな」と思いましたね。逆にいうとそこが魅力のひとつでありデザインの観点でルール設計から携われることも決め手のひとつになりました。 

Q.入社前と入社後でギャップはありますか?

入社して半年が経ちますが、初めてのことばかりですね。デザイン面ではこれまでのスキルである程度はカバーできていると思うのですが、環境や働き方が全然違います。今まではほぼひとりで仕事をしてきていたので、「事業部」という言葉すら新鮮に感じます(笑)。  

コミュニケーション面においても、プラゴのメンバーは初めて接する人種ばかりだなと感じていて、既存メンバーには「なじむのが早い!」と言われるんですが、内心ドギマギしながら仕事しています(笑)。まだ慣れない部分だらけですが、常に刺激を受けながら自分の中に浸透させていきたいですね。 

言語化していくという部分でもこれまでのビジュアルコミュニケーションから具体的な数字や言語で伝えていく必要性があり、むしろそちらの方が一般的なんでしょうけど、学びが多いと感じています。 

 一方で誤解を恐れずにいうと、世の中ってわりと適当に回っていることもわかりました(笑)。これまでやってきたデザインでは素材を適当に配置するようなことってほぼなくて、ある程度必然性を伴いながらカタチに起こしてきました。それは印刷物のような定着型のビジュアルづくりがベースにあるからかもしれません。だけど社会って日々動き続けていてそこに対するアプローチもまた動的であると考えると大枠の方向性が決まっていればあとは進めながら修正していくのがむしろ最適なんだなと新しい発見がありましたし、スタートアップのスピード感も新鮮で面白い部分です。 

Q.プラゴにいることで変わったことや成長を実感することはありますか? 

今のところ人類の生活空間って、この現実空間と、メタバースなどの仮想空間、宇宙空間の3つがあると思うんです。プラゴは人々が豊かに過ごせるための新しい体験創出、グランドデザインという意味では現実空間の事業に捉えられますが、まだ存在しないサービスを現実世界の中に組み込もうとしている点では仮想空間の事業に近いものもあると感じています。さらに宇宙空間におけるモビリティー社会をイメージしてもプラゴの事業は展開できると感じていて3つの空間を行き来できるサービスってあまりないんじゃないかと感じています。  

デザイン面でいうとユーザーが触れる充電器を軸に誘導サイン、車室デザイン、アプリのUI、UX、キャンペーンから、WEBサイト、toB向け裏側のデザイン、資料作成からブランディングまで全てにデザインが関わってきます。それぞれにどう機能されれば良いか常に模索しながら進められることで新しい感覚の幅が拡がったと実感しています。また、正解が誰もわかっていない現状において、様々な角度から事業を照らし導くこともデザインの役割のひとつだと感じているので、その点でも成長できる幅を実感しています。 

Q.鶴岡さんのクリエイティブな発想の根源はなんですか?

インプットのために常に感覚を開いている部分でしょうか。デザイナーとして仕事を始めてからというもの、24時間365日常にアウトプットするためのネタを探している感覚です。 

 デザイナーとして「ひらめきのポイント」をたくさん増やしたいということなんですが、例えば鍋が熱くなっていることに気がつかずに触ると、「熱い!」と感じるじゃないですか? 常にそういう感覚を求めていると言ったらいいのかな。そもそも、色々なことに興味があるからというのが一番の理由だったりしますが常にスクラップ&ビルドし続ける新しい世界の価値観と時代を超えて残る伝統や文化といった価値観それぞれデザインのヒントになっています。ただ知的欲求に傾倒しすぎるとインプットが増えて評論家みたいな目線になり説教くさくなるケースが多いのでインプットとアウトプットのバランスは3:7くらいで表現にフルベットできるのがベストだと思っています。

Q.プラゴではどんな人が働いていますか?

「その道のプロフェッショナルが集まっている」という印象です。ハードウェア、ソフトウェアはもちろん、バックオフィスの人たちも含めて、多種多様なバックボーンを持った機動力のある猛者が多い印象ですね。そういう意味で海賊のようでもあり他人種国家でもありダイバーシティな会社といったイメージです。職種ごとに共通言語も異なりますし、僕からすると違う世界の会話をしている人たちがたくさんいてとても刺激的です。 

Q.どんな人がプラゴに合っていると思いますか?

未知の体験にワクワクできる人がマッチすると思います。何もないところから新しいサービスを生み出す会社なので、まだ存在しないことを創造することに喜びを感じられる人がぴったりなのかなと思いますね。問題が生じたとしても、その状態すら楽しめる人だとなおいいかと思います。  

最近では採用の面接を担当することもあるのですが、その場で見ているのは機動力があるかどうかですね。限られた人数の中でプラゴの掲げるビジョンをカタチにするためには、やっぱり機動力は大事だと思っているます。今は会社の下地作りをしている段階なので、ハードな現場をくぐり抜けてきた人のほうがいいかもしれませんね。 

組織が大きくなったら、いろんな人材が必要になってきっと今よりも面白いでしょうね。イマジネーションに溢れた人やアウトプット能力の高い方が来てくれたら嬉しいですね。今存在しているものとは違うデザインやアプローチ方法が必要になると思うんです。「なんとなくいい感じ」でよければ誰でもできると思うんですが、それではかゆいところに手が届かない、きちんと伝えきれないんです。プラゴでは体験のデザインや時間のデザインをすると掲げていますが、初めて聞いた人には少し分かりづらい、だから頭の中で物事を立体的に捉え、広い視点を持ってカタチにできるだけの表現力がある方が必要ですね 。

Q.次に個人インタビューしてもらいたいメンバーと、選んだ理由を教えてください。

話を聞きたい人が多すぎて、悩ましいです(笑)。聞いてみたい個人名がすらすら挙げられますし、特殊能力を必要とするであろう営業チームや施工チームの話だって聞いてみたいし。  

悩み抜いて選んだのは、ハードウェア開発グループの田中さんです。田中さんとは仕事中によく話をしていて、個人的にいろんな質問もしますが、まだまだ話を聞いてみたいです。同じモノづくりをするクリエイターという感じがしますし、実現不可能だとされることを田中さんが実現させてしまう点や田中さんの考え方がアートに近いと思っているんです。 

田中さんは基板作りを通して、世界をデザインしていると思うんですよ。プラゴのグランドデザインの縮小版を作っているイメージですね。前に田中さんが、「基板の形は四角じゃなくったっていい。例えばドーナツ型でもいいんだ」と言っていたのですが、これはデザインの考え方と同じですし、親しみを覚えるんです。 

田中さんの仕事に対する向き合い方も知りたいですね。僕は頭の中を言語化していく方法として、まずはアートから入ってデザインに昇華し、ビジネスに落とし込むという方法がしっくりくるんです。それを田中さんだったらどうするのかなと。 

田中さんのぶっとんだ発想や、どんな風にして基板の中にやりたいことを落とし込んでいくのかとか、インスピレーションについてお話しを聞いてみたいです! 


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