1
/
5

美しい仕事

Photo by Evie S. on Unsplash

仕事の用件で電話をかけてきたベテランライフプランナーのTさん。とても元気な調子で「どうしましょう。ここ最近、元気が出なくて。色々悩んでしまって。」と、話が始まり、戸惑いました。

「どうしました?何に悩むんですか?」と聞くと、「私のやっている仕事とか、色々な活動が、果たして本当に美しいんだろうかと…」と、奥が深そうな、しかし、とても漠然とした答えが返ってきました。

私がTさんの仕事や活動の内容を評価することはできません。悩みに対して的確なアドバイスをする自信もありません。ですが咄嗟に、「間違いなく、美しいです」と言っていました。このような悩みを抱えている時点で、すでに美しいと思ったのです。


ベテランになれば知識や経験は増えるもの。人から指摘される機会が減り、“慣れ”が生じると、自らを省みることも減ってしまうかもしれません。しかし、Tさんは自身を振り返り、悩んでいました。それも、知識やスキルについてではなく“在り方”について。そして、特別なきっかけがあったわけではなく、ありふれた日常の中で。


さて、その後のTさんとの話は天才的な展開でした。

「入社したての女性ライフプランナーに『元気ないように見えます』と言われたので、色々話をしたらスッキリしまして!」

  「良かったじゃないですか!」

「こりゃ良いと思って、別の若手にも電話して色々話したら更にスッキリしまして!」

  「さすがですね。じゃあ、今はもう悩んでないんですね?」

「今はもう元気はつらつでございます!!今話をしてもっと元気になりました!!!」

この最後の一言に、私は大笑いするしかありませんでした。


「誰かのために」と意識した仕事や活動だけではなく、自分自身の悩みでさえも、周囲にたくさんの元気と気づきを振りまく種にしてしまう。Tさんの存在感と影響力の大きさを感じました。

プルデンシャル生命保険株式会社では一緒に働く仲間を募集しています
1 いいね!
1 いいね!
同じタグの記事
今週のランキング