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ブランドの思想を宿らせるイベントデザイン「#キャリアビジョン直結型インターン」クリエイティブ解説

ウォンテッドリーのデザインチームは、イベントデザインにおいて、タイトルロゴや会場造作などの表層のデザイン面だけでなく、コンセプトや企画アイデア開発のフェーズから深く関わっています。

”企業名のない就活イベント”をというユニークなコンセプトにで今年8月に開催され、大きな話題を呼んだ「#キャリアビジョン直結型インターン」マッチングイベント。

#キャリアビジョン直結型インターン マッチングイベント を開催しました! | Wantedly, Inc.
ウォンテッドリーは、学生の皆さんに、自身のやりたいことや歩みたいキャリアといった「キャリアビジョン」を発見してもらうことを目的に、「#キャリアビジョン直結型インターン マッチングイベント」を、2...
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PR部門のメンバーと立ち上げた合同のプロジェクトチームで、企画〜制作までの各開発フェーズにおいて、様々なアイデアを出しブラッシュアップしながらイベントを作り上げたクリエイティブのプロセスを振り返ります。

就活における課題

昨年、弊社が就活生向けに行った調査で、約半数が「まだ、やりたいことや歩みたいキャリアがわからない」と回答。また、就職先選びで企業名を重視する人は11%しかいない一方、合同説明会などの就活イベントでは、多くの人が「企業名」でブースを選んでしまっているというギャップも浮き彫りになりました。

コンセプトとタイトルの策定

今年度から”採用直結型インターン”が解禁されたことを受け、「長期インターンシップに絡めた学生ユーザー向けの施策」をテーマに企画開発を開始しました。

コンセプトは「私と『やりたいこと』をつなぐ長期インターンシップ」に設定。

タイトルは”採用直結型”へのカウンターとして、我々が提供する長期インターンの価値は”ビジョンとの出会い”であることを明示した「キャリアビジョン直結型インターン」に決定。これらは後にステートメントとともにビジュアル化し、リリース等で公開しています。

プロジェクトの初期段階からデザインチームが参加。最終のデザインアウトプットも見据えながらコンセプトや企画、コピーなどのアイデアを詰めていった

キービジュアルに隠されたギミック

複数案の中から検討を重ね、採用されたキービジュアルは、涼し気なブルーを基調にした、ジオメトリックなグラフィック案。一見ランダムなパターンに見えるが、実は「VISION DRIVEN  INTERNSHIP」の文字が隠されており、就活生たちに”まだ見ぬ、やりたい仕事や将来のありたい姿を見つけてほしい”という、ブランドからの想いが込められています。

ビジョンを「見つける」「直結する」などをアイデアに様々な案を検討
VISION DRIVEN  INTERNSHIP の文字が隠されたキービジュアル

コンセプトを体現した大胆なブースデザイン

コンセプトを元に、企業の名前ではなく「やりたいこと」を通じて、学生がキャリアビジョンと向き合う機会を提供する仕組みのイベントを企画。

最大の特徴である”企業名の無い就活イベント”を体現するための重要な要素である、企業ブースのパネルには企業名やロゴの表記は無く、会社のビジョンやミッションのみを、大胆かつシンプルにデザイン。場内のレイアウトも、一歩足を踏み入れた瞬間に全社の「やりたいこと」が目に飛び込んでくるようブースを配置。一般の就活イベント会場とは一線を画す独自の雰囲気を醸成しました。

参加企業のビジョンが目に飛び込む導線で設計されたイベント会場のパースイメージ
ブース背面パネルのデザイン

ブース以外にも、参加企業と学生それぞれの手元資料や会場マップ、案内ボード等のアイテムもデザインチームで制作。質の高いイベント体験を意識し、細部にまでこだわることでイベント全体のクオリティの底上げに貢献しました。

配布物や案内ボードなどの細かなアイテムにもキービジュアルの要素を展開

リアルな場にも上質なプロダクト体験を

当日は約70名の学生と、8社のブース出展企業が参加。イベント後に参加学生を対象にしたアンケートでは約6割が「キャリアビジョンのヒントを得られた」と回答。出展企業側からも「Wantedlyのプロダクト上でやりとりしていたビジョン採用が、リアルな場でも体感できた」「インターン候補者に出会えた」などの声をいただきました。

また、このイベントのコンセプトとデザインは、各メディア関係者からも取材対象としての関心をもっていただき、当日夜のニュース番組をはじめとする、数多くの媒体で取り上げられ、我々の取り組みについて、参加者以外の方たちにも知っていただくことが出来ました。

今回のイベントのアプローチは、事業とプロダクトの思想、そしてブランドへの理解が深いインハウスのデザイナーが、プロジェクトの企画段階から一貫して携わったからこそ実現できたと考えています。

これからも、共感を軸にした人とシゴトのマッチングを推奨する、Wantedlyならではの想いを細部に宿らせた、ユニークなユーザー体験をデザインしていきたいと思います。



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