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7/2 ボトルレター『拝啓、黛灰様』

Photo by Markus Spiske on Unsplash

こんばんは。推しの引退を初めて見送ることになった伊藤香澄です。

7月2日、東京は晴れ。

暑いことは暑いが、比較的マシに感じる湿度。

今日の話題は本日引退予定を発表したVtuber黛灰氏について。

定期雑談だと思って配信を見たらゆっくり解説が、しかも引退について、流れていたときの気持ちが読者の皆さんにはピンとこないかもしれないのですが気持ちの整理がしたくて書きます。

推し紹介、というよりは一方通行のファンレター回です。


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拝啓、黛灰様。

今日の配信、拝見しました。あなたの引退にいてもたってもいられず、筆をとっています。

まずはにじさんじ所属バーチャルライバー黛灰氏に感謝を。

あなたの、

声が好きです。

スタンスが好きです。

姿が好きです。

企画や茶番に全力を出してくれるところが好きです。

ゲームの流行りに乗りすぎず、好きなゲームをやっていたところが好きです。

インディーズゲームを積極的に紹介してくれたところも好きです。

精力的にコラボレーションをしてくれたところが好きです。

話し方が好きです。

こちらに分かるように考えながら話してくれるところが好きです。

「えぇ……?」と戸惑う声が好きです。

「どーも。」から始まる自己紹介が好きです。

「あぁー」の「ぁー」のように、長音で出る、揺れる低音が好きです。

パッション人狼の時の全力白(村人)アピール(実際は黒=人狼)が好きです。結局疑われて追放されたオチも好きです。

くーちゃんねるさんのマイクラ肝試しにメッシャーズで参加した時、淡々としつつたまにびっくりしていたところが好きです。

不破湊さんとのスニッパーズコラボが好きです。

相羽ういはさんの天真爛漫ぶりに振り回されるところが好きです。

キャラクターとしての「黛灰」も、コメントと会話して配信している「黛灰」も、どちらも好きです。


学歴や境遇がどうであれ、案外生きていけるとあなたが言ってくれたから私は今少し前向きでいられます。

あなたの配信スタイルは痒い所に手が届く、ゆったりとしたもので7月29日以降に更新がなくなってしまうことを寂しく思います。

ANYCOLORとの方針で着地点が決まらないまま続けるのは納得ができない、という理由、よく分かりました。自分が自分を保てることが一番大事なのは私も分かる部分があるので、「辞めないで」とは言いません。

だから今はただ配信をできるだけ見て、あなたを観測して、黛灰を知るうちのひとりでいられるようにしたいと思います。

引退後も動画やTwitterアカウントは残るということなので、見たいときに見て元気を貰おうと思います。


~氏なんてつけてはいますが、自分の中では「まゆ」「まゆゆ」「黛」と愛称・呼び捨てにしています。コメント欄のリスナーは個性豊かで、平和ながらも自由な雰囲気だったので一リスナーたる私の勝手なこれも許してくれると思いたい。

まゆゆ、去年の「黛灰の物語」はリアルタイムで見ていて不安になりました。もしかするとこれで姿を消してしまうのかもしれないなんて思いました。

ひょっとすると本気で辞める気もあったのかもしれませんね。別の理由であなたが精神的に参ってしまった時期もあったということだけれど、7月28日まで活動することを決めてくれてありがとう。

地震やアクセス障害が起こるたびにTwitterで知らせてくれて、緊急時の対応をリツイートしてくれるまゆに安心したリスナー、私以外にもいたのではないでしょうか。

ただ配信や動画の告知だけでなく、一言二言の日常的なツイートはあなたがネットの中とはいえ同じところにいると思える要素でした。

「黛灰」はバーチャル世界にいる存在だから、引退後はもう会えないのですね。

テンションが乱高下するツイートも、平成感漂うweb掲示板風のツイートも、読点で区切られた簡素なツイートも、もう見られないのはやっぱり寂しい。

なのでひとつご提案。

黛灰は夢枕に立ったりしないのでしょうか。

妄想で解釈違いの黛灰を生み出したくないので、気が向いたら一度リスナーの無意識にアクセスを試みてほしいです。

できないよ、と思うかもしれないけれど何となく黛灰ならやれそうだと思ってしまいます。

ご検討よろしくお願いいたします。


ネットサーフィンしているあなたにこのファンレターが見つかったら面白いけれど、見つからないでほしいと思う自分もいます。

プロフィールを検索から除外しているので見つからない気がしますけどね。

とりあえずタグはそれっぽいものをつけてみます。


だから、これはネットの海に静かに流されるボトルレターです。

どうぶつの森のように、すれ違い通信で広がるなぞの縁です。

ちゃぷちゃぷと水際や沖で漂うかもしれないし、読者という波に運ばれてどこかに辿りつくかもしれない。

黛灰か、その知り合いの元に流れ着いたら儲けものです。


では、残り26日間は元気な姿を観測できるよう、ご自愛ください。

28日の生前葬配信、特別楽しみにしています。


敬具

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では、また明日の更新でお会いしましょう。

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