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インタビューVol.8/「坂戸の街を盛り上げたい」アロマデザインカフェ『アンジー』オーナー・戸田雅子さん

幼い頃から絵を描くのが好きで、現在はアロマデザインカフェ『アンジー』のオーナーを務めている戸田雅子さん。埼玉県坂戸市に拠点を置く、グラフィックデザイナー&イラストレーターでもあります。

そんな戸田さんは、坂戸が大好き。もっと街を盛り上げたいと、カフェ経営やフリーランスとしての活動のほかにも、創業支援やイベントなどさまざまなことにも注力されています。

今回は、そんな坂戸の街を愛してやまない戸田さんに、アロマデザインカフェ『アンジー』のことと、創業支援を始めた背景について伺いました。


■チャレンジショップの顔を持つ『アンジー』


2019年5月に戸田さんが埼玉県坂戸市にオープンした、アロマデザインカフェ『アンジー』。ここは、アロマとデザインとカフェが一緒になった一風変わったお店です。

アロマ部門では、アロマの手作りワークショップや(公社)AEAJ認定検定試験講座などを開催。デザイン部門では、名刺やロゴ、看板、チラシなどのデザイン企画から折込手配までを受注。そして、カフェ部門では、有機栽培された野菜などを使ったお食事やオリジナルのハーブティーが楽しめるようになっています。

さらにカフェ部門には、もう一つの顔が。実は、坂戸には、自分のお店を出したくても試す場所が少ないとのことで、チャレンジショップとしてアンジーの厨房を貸し出しているのだそう。

「才能や腕があっても、チャレンジできる場所がないと、次のステップへ進めません。アンジーを活用していただいて、起業に弾みをつけてほしいんです」

固定客がつかないうちから実店舗を持てば、廃業リスクが高まりやすくなります。ですが、アンジーをチャレンジショップとして間借りすれば、状況を見ながら起業準備が進めていけます。

「坂戸の街は、とても良いところです。けれど、知名度がまだまだ低くて。いつか、たくさんの人に『お店を出すなら、坂戸に出したい』と思ってもらえるような街にしていきたいと考えています。アンジーでのチャレンジが、そのための一つのきっかけになれれば嬉しいです」

■苦しかった経験も誰かの知恵に

画像:アンジーがまだ廃墟だったころ

戸田さんは、アロマデザインカフェ『アンジー』でオーナーをする傍ら、個人事業主としてグラフィックデザイナーやイラストレーターとしても活動。活動領域は、それらに留まらず、すでに起業した事業者やこれから創業したい方への支援も行っています。

ご自身のお仕事だけでもかなり多忙なはずなのに、なぜ事業者や創業の支援までしたいと考えるようになったのでしょうか。その理由は、戸田さんの経歴にありました。

戸田さんは、美術系専門学校を卒業後、印刷会社のデザイン室へグラフィックデザイナーとして入社。1年半勤めたのちに結婚退職されて、新聞販売店が創業したミニコミ紙の編集室に転職しています。その後、編集室の代表を起業する形で引き継ぎ、2019年にアンジーをオープン。

「アンジーをオープンするとき、起業はすでにしていたため、その点に関してはスムーズでした。ところが、店を構えることに関しては全くの素人で四苦八苦しました。坂戸市に引っ越してから商工会を利用するようになり、いろいろとアドバイスを受けるうちに、もっと早く知っていれば……!と感じた情報もあり、悔しい思いもしました。その後、今までの経験を活かせば、自分も事業者や創業のお手伝いができるのではないかと思ったんです」

飲食店をオープンするのは、アンジーが初めての戸田さん。いろいろとご自身で調べたり、商工会からアドバイスを受けたりしながら、どうにかオープンされたそう。そんなご自身の経験から、これから創業される方や今何かしらの事業をされている方には、自分と同じような思いはしてほしくないと感じたのだそう。それが、現在の活動の原動力になったといいます。

■純粋な思いが人の輪を広げた


アンジーの経営、フリーランスとしての仕事、創業支援などさまざまな領域に活動を展開されている戸田さんですが、新型コロナウイルスによる影響は少なからずあったといいます。ですが、ご本人曰く、「こんなときだからこそ、じっとしていられなかった」とのこと。

戸田さんのデザイナーとしての顧客は、地元の方が多く、とりわけ飲食関係者への打撃は目に余るほどだったといいます。そこで、何かできないかと考えて思いついたのが、『テイクデリ坂戸』でした。

テイクデリ坂戸は、テイクアウトとデリバリーのお店を紹介するサイトです。少しでも事業者の方たちの力になれればと始めたプロジェクトで、テイクアウトやデリバリーをしていなくても、コロナ感染対策を施しているお店であれば、それらもご紹介しています」

当初は、坂戸市の行政のほうで主体的に進めてもらいたかったそうですが、予算を決める時期から外れていたこともあり時間がかかりそうだったので、戸田さんが主体的に進めて行くことに。サイトやチラシを作る費用のうち、原稿のディレクションやデザイン費は戸田さんが自腹を切ることで企画が進んでいきました。

地道に活動を続けたことにより、現在では坂戸市商工会のホームページにリンクも張られるように。ほかにも、事業者同士を繋げられたり、新たな出会いや仕事に恵まれたりといった相乗効果もあったそうです。

事業者支援は、私の使命だとも思っているんです。だから、テイクデリ坂戸のプロジェクトで、事業者さんたちの支援ができて、本当に嬉しかったです」

リンク >> テイクデリ坂戸

■人との繋がりから生まれたカフェづくりの本


アロマデザインカフェ『アンジー』は、コミュニティカフェとしても賑わっています。月1回開催される『作家カフェ』(主催:前田こうじさん)では、本づくりに興味のある人や出版経験のある人が集まって、情報交換や企画書づくりなども行われています。

アンジーのオーナーである戸田さんも、作家カフェがきっかけで2020年5月に電子書籍『ありのままの自分でも大丈夫!手順を踏めばだれでもできる!コミュニティカフェのつくり方』(まんがびと出版)を発売。

もともとはアロマの本を執筆したいと考えていた戸田さん。作家カフェで本を出すとしたら?というお題で疑似的に企画書を作ったところ、「カフェができるまでをテーマにした本なら書けるのでは?」という話になり、書籍執筆の話が浮上したのだそうです。

「実はこのご縁で、新しいお仕事にも繋がったんです。書籍の表紙や挿し込みのイラストのほかに、絵本のイラストも描かせてもらえて。子どもの頃からイラストレーターになるのが夢だったので、このタイミングで夢が叶いました。これからは、デザイナーはもちろんですが、イラストレーターとしても頑張っていきたいです」

人とのご縁が繋がっていくと、ふとしたときに夢だったものに手が届くことがあります。戸田さんもそのひとり。人が人を呼び、いい仕事が新しい仕事を運んでくる。まさに、それを体現されているといえるでしょう。

今回のカフェづくりの本は、創業支援の一環として執筆されたとのこと。飲食店の創業ノウハウはもちろんですが、デザイナーとして培ってきたマーケティングの参考にもなる内容です。

埼玉県在住で創業や事業でお悩みの方は、ぜひ一度アロマデザインカフェ『アンジー』に足を運んでみてください。戸田さんがじっくりお話を聞いてくれますよ。


戸田雅子さんプロフィール


アロマデザインカフェ『アンジー』オーナー
グラフィックデザイナー
イラストレーター&似顔絵師
(公社)AEAJ認定アロマテラピーインストラクター

★メッセージ★
東武東上線北坂戸駅西口徒歩4分。アロマテラピーとグラフィックデザインとカフェメニューが楽しめる、自分と地球と財布にやさしい店……アロマデザインカフェアンジー。
夢叶う場所として、地域に根付きつつあります。体に美味しいご飯や癒しのハーブティーを味わいたい方はぜひお越しください。オーナーひとりで運営しているため、下記SNSなどで予定をチェックしてからの来店がオススメです。

問い合わせ:asaplaza2017@gmail.com
ホームページ:https://angiearoma.com/
ECサイト:[ツクツク‼]https://home.tsuku2.jp/storeDetail.php?scd=0000044462
SNS:[Facebook]アロマデザインカフェ アンジー

(インタビュー・文=浜田みか/画像提供=戸田雅子さん)

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