楽しいを創り出すアイデアポケット-病院生活のアイデアブック
本書は後述のDigital Hospital Art プロジェクトから発想し、プロジェクトに参加する中で問題であると感じた「デジタルアート導入の障壁」を低くするために制作を行なった。本書においては、たくさんのアイデアを制作することにより医療とデジタルアートの融合を推進することを目的としている。 Digital Hospital Art とは、『医療現場に、デジタルアートの「魔法」を届けることで、患者さんに「夢」を描いてほしいという願いから始まったプロジェクト。個人に合わせたツールを選択、病室・ホール・待合室と環境に合わせたホスピタルアートを目指している。腕が少ししか上がらないのであれば可動域に合わせた操作方法、筋力が衰えてくるのであれば目線で操作と身体の可動性に制限があっても、自由に選択・表現できることを当たり前にしていく。 (DIgital Hospital Art ウェブサイトより引用 )』病院とのアートプロジェクトである。 従来のホスピタルアートとは、 1可変性のあるデジタル技術を使用している点 2個々に抱える問題に対応した作品が作りやすい点 3作品のアップデートがしやすい点 において異なる。公衆の場所に設置するだけでなく、患者ごとに異なったアプローチを取る ことができ、多種多様な場面への応用可能性がある。 しかし、Digital Hospital Art は取り入れの導入段階である。今後の発展性を見据え、アイ デアを多様にすることによって医療現場へのデジタルアート導入を加速させることを目的とし、本書は制作された。